ここ最近、将来へ備えるために「投資をしなさい」とよく言われるようになりました。
少し前まで投資に関してはあまり馴染みがなく、学校でも教えられることはないため、将来への備蓄や万が一の備えは銀行に預金しておくのが一般的だったと思います。
もちろん預金することも大事ですが、どうして投資をすることが大事と言われるようになったのでしょうか?
経済が急速に発展していった1980年代、日本は高金利社会のバブル真っ只中で、それこそ銀行にお金を預けるだけで勝手にお金が増えていくような状態でした。
しかし、バブル崩壊後は地価や住宅価格はだだ下がりしてしまい、今度は反対に金利がどんどん低下していきました。
その結果、今では銀行にお金を預けたところで金利はたったの
「0.001~0.002%」しか付かないため、ほとんど増えることはなくなってしまいました。
追い討ちをかけるように、給与や退職金、公的年金などの入ってくるお金は年々減少傾向に。
以上の理由から、「投資」という言葉がスポットライトを浴びるよになりました。しかし、一口に投資といっても様々な種類があり、興味はあれど、なにから始めたらいいかわからない人も多いはず。
そこで今回は、「そもそも投資って何?」「なにから始めたらいいの?」というテーマを元にひとつずつ解説していきたいと思います。
投資ってそもそもなに?
投資とは、簡単に言えば「お金に働いてもらうこと」。
自分の資金を、将来の利益のために投じる事を言います。
例えば「設備投資」という言葉がありますね。
資金を投じて新しい設備を導入し、より効率化を図ることによって、さらなる利益を得る。結果、投じた資金よりも利益が上回り、儲かるという、そんなノリです。
また、「自己投資」のように、本を買ったりセミナーに参加して自分のスキルを向上させることも一つの投資ですね。
投資の方法
冒頭でも述べた通り、投資にも様々な種類があります。
- 企業の株を買う
- 投資のプロに運用してもらう(投資信託)
- 債券を購入する
- 賃貸住宅の家賃収入(不動産投資)
- ドルなどの外貨に投資する(FX)
他にもたくさんの種類がありますが、ざっと代表的な投資はこのような種類があります。
ひとつずつ解説していくと長くなってしまうので、初心者におすすめの投資方法に絞って説明していきたいと思います。
結局、初めて投資する人におすすめの種類は?
さて、ここまで様々な投資があることを述べましたが、その中でもより最初の投資にうってつけな方法はなんでしょうか?
結論から申しますと、最初は「投資信託」がおすすめです。
そもそも投資信託とは、投資家から集めたお金を、運用のプロが様々な投資方法で運用をし、得た利益を再び投資家に還元する金融商品のことです。
要するに投資のプロに運用を任せる(信託する)ので、投資信託なんですね。
続いて、なぜおすすめなのかについて解説します。
初心者におすすめの理由
- ローリスク(分散できるから)
- 少額からはじめることができるから
- プロの投資家に信託するので、専門知識が不要だから
ひとつずつ解説していきましょう。
ローリスク(分散できるから)
投資するとき、よく「卵は一つのかごに盛るな」と言われています。一つのかごに卵を何個も載せてしまうと、かごを落としてしまった時に載せていた卵がすべて割れてしまいます。
ですから卵は一つのかごに一つずつ盛ることで、かごを落としても被害は少なく抑えることができます。
投資信託は、国内株から外国株、不動産投資に債券までバラエティ豊かな金融商品があるため、投資する対象の範囲を広げることができます。したがって投資に対するリスクを分散させることができるのです。
少額からはじめることができるから
例えば株式投資をするとして、会社の株を買おうとすると、多くの上場企業は1単元あたり100株からの買付となります。
1単元買おうとすると、1株500円の銘柄だと・・・
500×100=50,000
つまり、初期投資で50,000円必要になってしまいます。
一方、投資信託は銘柄によりますが、100円から投資することが可能なので、少額から試しにやってみることができます。
それならもしダメになってもダメージは少なくて済みますし、勉強代として受け止めることもできますよね。
プロの投資家に信託するので、専門知識が不要だから
株にしろ、FXにしろ、運用には専門知識や方法を知る必要があり、初心者にはハードルが高いです。
投資信託は、運用をプロに任せるので、事前に専門知識を身につける必要がなく、初心者でも始めやすいというメリットがあります。
記事のまとめ
「投資はハードルが高い、難しい」「投資は元々お金持ちの人がさらに資金を殖やすために行うもの」というイメージがありますが、投資信託で少ない金額から投資を始めることで、ハードルはグッと下げる事ができます。軌道に乗れば少しずつ投資額を増やしてもいいですし、実践から学ぶことも多いです。
ですので、まずは投資信託から始めて投資の勉強しながらコツコツと投資をしてみてはいかがでしょうか?
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