数年前から、「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」が登場し、気になっているけれども、よくわからない…という方いませんか?
わたしも自分なりに勉強し、昨年より投資デビューしましたので、それぞれどんな制度なの?というところから説明させてもらいます
投資について、
「まだまだわからない」
「まずは概要から理解したい」
という方向けです。
はじめに
まず、結論ですが、これから投資をはじめたい、という人へは、「NISA」「つみたてNISA」のいずれか、もしくは「iDeCo」からはじめましょう。
税金や控除を受けられるので、使わない手はないです。
「NISA」と「つみたてNISA」を併用することはできないので、投資を始めるときに、以下のどのパターンにするかを決めてはじめましょう!
6パターンのうちのどれにするか、の判断材料の1つになればうれしいです。
- NISA のみ
- つみたてNISAのみ
- iDeCoのみ
- NISA + iDeCo
- つみたてNISA + iDeCo
- どれも使用しない(投資を見送る)
この記事では「NISA」と「つみたてNISA」について説明していきます。
この制度はなぜ生まれたのか
そもそも、どうして「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」が生まれたの?というところから。
老後2000万円問題 は聞いたことはありますか?
年金の支給額が減る…
退職後に2000万円の蓄えがないと老後の生活ができない…
人生100年というくらいですので、60歳で定年退職したあとも20~30年間生活できるだけの資金を蓄えておかなければ、という不安があるかと思います。
実際、大卒から勤務したとして23歳から60歳では38年間。
働く期間が38年間で、働いていない期間の方が長くなるって、なかなかですよね。
そこで、老後の資産形成を促すために、「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」といった優遇制度が生まれた、と言われています。
政府からの「年金に頼るのではなく、少しずつ自分で老後の資産形成をするように!」というメッセージ、ということだと私は理解しています。
どんな制度なのか
「NISA」と「つみたてNISA」とは?
<ざっくり>
NISA or つみたてNISA 用の証券口座を開設し、その口座で上場株式や投資信託の売買によって利益を得た場合に、通常かかる税金を免除される、という制度です。
<もう少し具体的に>
通常であれば、得た利益に対して20,315%の所得税がかかりますが、
投資枠内であれば株式投資で得た所得に対して、非課税としますよ、という制度です
(たとえば、10万円の利益が出た場合に、本来は20,315円の税を納めなければならないところ、税を納めなくてよくなるのです)。
では、「NISA」と「つみたてNISA」は何が違うのか。
「NISA」と「つみたてNISA」は、買い付けの仕方に違いがあります。
「NISA」は買い付けの方法に制限がありません。
一括で投資枠分を買い付けても良いですし、毎月買い付ける(積立)こともできます。
一方で「つみたてNISA」は毎月積立での買い付けに限定されています。
また、投資対象にも違いがあります。
上限金額・期間・投資対象について、まとめてみました。
「NISA」
上限金額:120万円/年(新規買付分)
投資期間:2014年~2023年(10年間)
非課税期間:投資した年から5年間
投資対象:上場株式、投資信託
「つみたてNISA」
上限金額:40万円/年(新規買付分)
投資期間:2018年~2037年(20年間)
非課税期間:投資した年から20年間
投資対象:投資信託(金融庁が認めたもの)、ETF
※ETFとは
上場株式と同じように買い付けができる投資信託のこと。
特定の指数に連動するようになっているので、たとえば「日経平均株価に連動するETF」であれば、日経平均株価に組み込まれている銘柄すべてに投資しているのとほぼ同じになります。
イメージでは、「NISA」が“いわゆる株の売買”での利益を非課税にしますよ、というもの。
この会社の株を買いたい! という場合はNISAであれば可能です。
「つみたてNISA」は投資が不慣れの人でも始めやすいようにパッケージ化してくれているもの。
特定の銘柄ではなくて、幅広く投資できるので、リスクを小さくできるといわれています。
ここで注目してほしいのは、「つみたてNISA」の投資対象欄にある「金融庁が認めたもの」という一言です。
みなさんは、投資信託、と聞いてどんなイメージを持ちますか?
投資初心者であればあるほど、投資信託について、わからない、イメージがないのではないかと思います。
投資信託とは
「プロが代わりに運用しますよー!なのでお金を預けてください!」
みたいなイメージです。
金額だけ決めて預ければ、ファンドがいくつかの投資先を選定して運用してくれ、その利益を返してくれる、というもの。
この投資信託について、金融庁が「手数料が低く」「リスクが大きすぎないもの」を選定してくれているのです。
▼金融庁ホームページより引用
長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
○例えば公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの
・販売手数料はゼロ(ノーロード)
・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
・信託契約期間が無期限または20年以上であること
・分配頻度が毎月でないこと ・ヘッジ目的の場合等を除き、デ
投資信託には、手数料が高いものやリスクを取りすぎているものが多くある、ということ。
「投資はむずかしい」と思っているほど、投資信託のようにプロに任せられる、みたいなものに惹かれてしまいがちですが、危ないものも多いようなので気を付けたいですね。
その点、「つみたてNISA」の銘柄についてはある程度信頼してよいと思います。
ということで、めっちゃさくっとまとめると…
「NISA」 自由度が高い! 経験者向き。
「つみたてNISA」 小さくコツコツ始めたい! 初心者向き。
では、「NISA」「つみたてNISA」がわかったところで、次に「iDeCo」についても知りましょう。
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