株式投資をはじめるにあたって

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株式投資に興味があるけど、わからなくてなかなか手を出せない…

そもそも株ってどんなもの…という方に向けて、今回は、株式投資の基本中の基本について、お伝えします!

投資を始めよう!と思い、「株式投資」がいいかな、と思い始めている人にも、まずはそもそもの基本的な部分の理解からしてほしいなと思います。

気軽にインターネットなどで情報を収集できる分、つい手っ取り早く、結果(手法)を知りたくなってしまうと思うのですが、むしろ今だからこそ、意識して根本的な理解が必要になっています。

なぜなら、株とは?上場とは?会社にとっての株主とは?という基本的なところが分かっていないと、何か想定外のことが起こった時に、自分で判断ができなくなってしまうからです。
他の人の意見そのままで投資をするのではなく、他の人の意見を聞いたうえで、自分で決断する、ということを続けていくと、きっと自分で判断できるようになります!
今日は、基本的な部分から、初心者投資家がもっておくべきマインド・スタンスまでお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。

株とは?

まず、株とは何か、というところから、株式会社の仕組みまで説明させてください。

株とは、会社が売る会社の所有権のことです。
この株を発行している会社のことを株式会社と呼びます。
「会社はだれのもの?」と言われたときに、「社長?」と思ってしまう方は少なくないと思います。しかし、会社は「株主=株を持っている人」のものです。

※多くの中小企業の場合に、社長が筆頭株主(株式数を多く持っている株主)であることが多いことも事実です。そのような場合は、社長のもの、という答えが正しくなります。

株主には以下のような権利があります。

  • 50%の株を持っていると、取締役をきめることができる
  • 2/3の株を持っていると、特別議決をすることができる
  • 会社の利益に応じて、利益の一部を配当として受け取ることができる

※配当は企業によってない場合もあります

企業がなぜ株式を発行するかというと、株を売ることで資金を集めて投資をしたいからです。
たとえば、1株100円で、100,000株を売ったとすると、

100円×100,000株=10,000,000円 

を手にすることができます。

この10,000,000円を元手にさらに利益を生み出すことができれば、会社にとってもありがたいというわけです。

株主にもメリットがあります。株を買うことで、もし企業が利益を生み出したらその利益の一部を配当として受け取ることができるからです。また、企業価値が高まることで株の価格が上がった場合に、売却すると、その差分の利益を得ることができます。だから、投資をするわけです。

※株主の責任は有限です。仮に企業が倒産してしまったとしても、株主は出資した金額以上の責任を問われることはありません。

「株式投資ってコワい」っていうイメージを持っている人もいるかもしれませんが、上記の通り、「出資した金額以上の責任を問われることはありません」。自分の余裕資金から投資を始める分にはそれ以上のマイナスを被ることはありません。
「株で全財産を失ってしまった…」となる場合は、全財産を特定の銘柄の株式に変えていて、その企業が倒産してしまった、というレアケースです。そういった「株で大失敗」というエピソードは大半が、リスクを取りすぎた投資を行った場合です。

上場とは?

次に、「上場」についてお伝えします。

株式会社には、「上場企業」と「非上場企業」があります。上場企業の株は、市場で自由に売ったり買ったりできるようになります。東京証券取引所で売買可能な株はすべて上場企業のものです。

ただし、上場には基準があります。基準を満たせないと上場廃止になります。

わたしたちが買える株は、上場している株、と思ってもらっていいです(正確には、非上場企業の株も買ったり売ったりすることはできますが、マーケットがあるわけではないので面倒です。また一般的に言われている株式投資は、上場している株への投資を指します)。

上場株の性質の一つに流動性が高いこと、が挙げられます。買いたいときに買えて、売りたいときに売れる、ということです。

では、どのようにして株価は決まるのかというと、「相対取引」で決まります。買いたい人と売りたい人がいれば取引が成り立つ、ということです。
たとえば、1,000円で100株売りたい人と、1,000円で100株買いたい人がいれば、取引が成り立ちます。その時点での株価は1,000円ということができます。
証券取引所ではこのような取引が日々されており、株価は「これ」と決まった価格はなく常に移動していると考えられます。

株式投資のメリット・デメリットとは?

当然ですが、株式投資にはメリットもデメリットもあります。まずはどちらも理解しましょう。また、初心者向けのリスクを小さくする投資手法もあります。いずれにせよ、知っておいて損はありません。

株式投資のメリット

  • 流動性が高い
  • 分析がしやすい
  • 経済・経営の勉強になる
  • 資金が少なくても始められる
  • 配当や優待を得られる
  • 大きなリターンを狙える

メリットそれぞれについて解説します。

流動性が高い

流動性が高いということは、現金にしたいと思ったときに、すぐに売ることができる、ということです。
先述の通り、株は買いたい人と売りたい人がいたときに取引が成り立ちます。たとえば、あなたが家にあるパソコンを売りたい、と思ったとき、買ってくれる人を探さなくてはいけません。フリーマーケットアプリなどもでてきたので以前よりは売りやすくはなっていますが、それでも売るのは容易ではないはずです。

ただ、株式については、市場で「売りたい価格」と「売りたい株数」を決めるだけで売れます。すぐにでも現金に換えたかった場合は「売りたい株数」だけを決めれば売れます※。

不動産の投資などと比べて想像してもらえれば、株式がいかに流動性が高いか、お分かりいただけると思います。

※「成行(なりゆき)」:価格を設定しなくとも買いたいと言っている人の価格に合わせて、価格を自動決定するもの

分析がしやすい

企業が上場するには基準がある、と先ほど述べましたが、上場企業は情報開示することが義務付けられているため、企業の業績を分析の上、投資判断をすることができます。

自身の資産を特定の企業に投資するわけですから、投資先の企業のこれまでの業績、サービス展開、現状の課題、今後の展望…実際のデータも含めて理解したうえで銘柄選びをしたいですよね。

上場企業の情報が開示されている、というのはこの点でメリットといえると思います。

経済・経営の勉強になる

「分析がしやすい」の続編になりますが、投資判断する際に分析を行うことで、会社の業績や業界の状況を知るので、投資判断のための情報収集が、そのまま経営や経済の勉強になります。

最初のうちは、実際に投資はしなくとも、企業のIR情報(株主向けの情報)を見たり、四季報を見たりするだけでも企業分析の知識がついていくと思います。そのうえでこれだ!という企業を見つけたときにだけ投資する、というのも良いと思います。

実際わたし自身も株式投資をはじめて、いろんな企業のIR情報や四季報、指標を見るようになってから日々のニュースへの理解が圧倒的に深まりました。そして、どんなニュースがでると、どんな業界の銘柄の株価が影響を受けるのかを想像するようになりました。日々のニュース等も加味して銘柄選びをするようになると楽しさも得られやすくなります。

資金が少なくても始められる

ほとんどの株は100株ごとの購入となりますが、最近では1株から購入可能なネット証券もある(SBI証券)ので、数万円から始めることも十分可能です。

株価は1株数百円程度のものもあれば、数万円のものもあります。

たとえば、有名企業でいうと、任天堂は1株約65,000円ですが、三菱東京UFGフィナンシャルGは1株約450円です【2020年12月時点】。

一般的には任天堂の株を100株購入するには、650万円が必要!?となりますが、SBI証券では1株から買えるので65,000円で任天堂の株を買うことができます。

不動産投資などでは、もっと多くの資金をもっていないとはじめられませんが、このように少ない資金からでも始められるのが株式投資の魅力の1つです。

配当や優待を得られる

株は持っているだけでも配当金を受け取ったり、優待をうけることができます。

優待は、企業によってさまざまですが、自社製品を送ってくれたり、カタログギフトがもらえたり、金券がもらえたり、飲食店では商品券を配っているところもあります。

配当金が高くて個人投資家に人気のある銘柄に「日本たばこ産業(JT)【2914】」があります。配当金は154円、株価2190円⇒配当利回り7.03%です。一般的には配当利回りが3~4%を目安に高い・低いと判断されることが多いことを考えるといかにJTの利回りが高いかがわかるかと思います。

また、優待銘柄として人気のある銘柄に「すかいらーく【3197】」があります。年に2回権利確定があり(6月末・12月末)、100株保有で2,000円相当の食事券をもらうことができます(300株・500株と他にもありますが、ここでは割愛しています)。

大きなリターンを狙える

テンガバーという言葉を聞いたことはありますか?テンガバー銘柄とは、株価が10倍以上に上昇した銘柄のことです。

有名なテンガバー銘柄としてパズル&ドラゴンズで有名な「ガンホー【3765】」があります。この銘柄は、2012年4月の140円から2013年5月の16,330円と10倍どころか約117倍の値上がりとなりました。仮に、140円×100株=14,000円分の株を持っていて、最高値で売ったとすると、16,330円×100株=1,633,000円と1年の保有で160万円以上の利益を得られたことになります(実際に最安値で買い最高値で売る、というのは難しいため現実的ではありませんが、ガンホーを持っていた投資家はここまででなくとも利益を得ているでしょう)。

株式投資のデメリット

ここからは、株式投資のデメリットについてです。

  • 売り・買いの判断が難しい
  • 投資先の選定が難しい
  • 大きく負けることもある

売り・買いの判断が難しい

相手にするのは株式投資のプロたちです。プロを相手に利益を得ることは当然難しいです。

株式投資の基本(王道)は長期保有です。日々の株価のアップダウンをならしてくれるため、保有期間が長ければ長いほどリスクを小さくでき、リターンも得やすくなります。

ただ、例えば購入後に株価が下落してしまった場合に、「この会社まずいのかも…」と思って手放してしまったら、その後株価が上昇したり、本当にまずい会社に対して売る、という判断ができなかったり。

その逆で、購入した後に株価が上昇した場合に、「せっかく利益が出ているから」と売ってしまって、その後も伸び続けた分の利益を得られなかったり、と日々の株価の変動に一喜一憂してしまうことがあると思います。

投資先の選定が難しい

初心者の方が、株式投資を始めようとしたときに困るのは投資先の選定です。どんな企業に投資すべきなのか、分析もやり方がわからなかったり、知識も浅いままなので失敗の可能性が上がります。加えて、単純に銘柄選びに時間がかかります。

また、YouTubeやTwitter、ブログなどでも株式投資の情報は発信されているため、自分で判断せず、他の人の意見にのっかって銘柄選びをしてしまうこともあるかもしれません。この場合、購入の根拠を自分で持てていないため、株価が上がったり下がったりしたときに自分で判断できず、気づいたころには手遅れ、となってしまうリスクが伴います。

大きく負けることもある

株価が落ちていて、「買いどき!」と思って購入したらその会社が倒産、ということもあり得ます。その際は大きく損失を出します。倒産してしまったら、株価は1円等になるまで下がります。最近の例だと「レナウン」という衣料品ブランドが倒産して大きなニュースになりました。

倒産までいかなくても、「ペッパーフードサービス【3053】」はいきなりステーキの業績不調から最近では株価300円まで下がっています。最高値では2017年に8,000円をつけている銘柄です。

株式投資のメリット・デメリットを受けて、初心者の方が陥りやすい罠について、わたしから伝えさせてください。

1.判断は「自分」で行うこと

何度でも言いますが、判断は自分自身で行いましょう。未来はだれにも読めません。どういう根拠でこの銘柄を購入する、と決めたのか。この根拠がないと、想定外が起こった時に次の判断ができなかったり、遅くなったりしてしまいます。あたふたしている間にどんどん株価が下がってしまうことも…。

自分で決めた根拠、前提がずれたときには、その銘柄は売るべきですし、前提通りなのであれば株価が下がっても持ち続けるべき、という判断ができないと精神衛生上も良くありません。

2.感情に振り回されないこと

最初のうちは、株価が下がると、ひやひやするかと思います。ですが、株式投資の基本は、価値ある銘柄を「安く買う」こと。普段の買い物を同じです。価格が下がっている、ということは「お買い得」ということです。値が下がっているときには、「安く買えた!ラッキー」くらいに思っておいた方が良いです。

初心者はいわゆるデイトレード(日々株式を売買して売買益を出そうとする取引手法)には手を出さず、これ、と決めた銘柄を長期保有することが大事です。

これを買う!と決めた銘柄については、日々の価格変動で動じないようにしましょう。

さて、ここまでが株式投資の基本の基本でした。

実際の投資にあたって手法がいくつかありますので、次の記事で手法について紹介します。

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